ディスクシステム 修理 エラー27のあまり実用的でない対処法

知り合いからツインファミコンを預かり修理する事になった。

定石通り、モビロンバンドを通し他サイトに掲載されているヘッドの調整法(表から見てギアを時計回りに回してギアを後退させ、それ以上ギアが回らなくなった所でヘッドを読み取り部正面に向ける方法)で修理を試みたものの、幾らやっても「エラー22」「エラー27」「エラー28」の連発だった。

そのツインファミコンのドライブ部分を観ていると、読み取り部の黒いパーツの裏にあるフェルトの様なパッドがどうにもすり減っているように見える。なので、エラー27の原因は読み取り部の黒いパーツの裏にあるフェルトの様なパッドの消耗が原因という仮説をたてた。

余談だが、エラー28はモーターの回転速度が問題とのことで、モーターに貼られているシールの側にある穴に精密マイナスドライバーを突っ込んでネジを回して調整する。右に回すと回転は遅く、左に回すと早くなる。ある程度で回りきるので、ネジの可動範囲内で調整するらしいが、改善せず。問題はそこでないようだ。

さて、木工ボンドにティッシュペーパーを混ぜて練り、パテを作って4mmほど以下の様に盛ってみたところ、なぜか動作する様になった。

両面を使用するソフトの読み込みもOKだったが何度か読み込むうちにパテが動いてしまう為か、またエラーが出てしまった。パテを指で整形し直すとまた読み込んだりした。

しかし、もう一度ドライブをよく観察したところディスクカードを囲う黒いパーツの3つの小バネのうち、2つが紛失していてディスクが回転部と巧く噛み合っていなかった。そこで、小さく結んだ輪ゴムを手短な代用品として取り付けた所、動作の安定性が格段に向上した。

なので、結局読み込み不良の原因は摩耗したパッドのせいなのか、はたまたディスクカードを囲う黒いカバーの小バネが無くなっていたせいなのか不明である。

あまり実用的ではないかも知れないが、このことに触れているサイトは他になったので何かの参考になれば幸いである。