スーパーカブ(JA44)のフロントスプロケットを16丁にしたよ
(注意!! この記事には写真がありません。文章がメインです)
私はいわゆる関東圏に住んでおり、スーパーカブに乗る主たる目的(用途)は関東圏の周辺の、都内に続く流れの早い平坦な幹線道路を法定速度以上の流れに乗って走ることである。
デフォルトのフロントスプロケット14丁では高速域で走る際に(具体的には60km/hで)エンジンが喚いているので、エンジンの寿命を縮めるのではないかと心配してたわけです。事実、同じような乗り方で使っていた先代のJA10は4年目でエンジン内のベアリングが外れてエンジン内に飛び散り、エンジン音が「カブのそれではない。今にも爆発しそう」とホンダウィングの整備師に言われたので、走行は可能なものの危険とのことで売却することになりました。
…そもそもエンジンが爆破?なんてするわけないっしょとウィングの整備士の言葉にはかなりの誇張があるように思えて疑っていましたが。それで泣く泣く思い入れのあるJA10(通称:中華カブ)を手放し今のJA44に乗っているわけです。
さて、身の上話をさせていただいた所で、知ったこっちゃないっすよね。結論を言います。
フロントスプロケット16丁はかなり一長一短です。
詳しく言うと、関東圏の信号の多い生活道路ではそう60km/hまで出すことはないので、その点ではエンジンの回転数が下がるので静かになり、乗り心地が良くなります。
他方で、郊外から都内に出るような常時80km/hくらいの流れの道路では非常に扱いづらいバイクになります。
それと、ネットの情報によればスプロケ交換は簡単に出来るだろうと鷹を括って中古で工具を用意し、意気揚々と交換に望みましたが…自分でやろうとするとスプロケそのもののネジとアクスルナットめ…開かない!!
あれは素人工具じゃ到底開きはせず、結局パーツ持ち込みで一番安い工賃のバイク店に泣きつき(パーツ持ち込みのスプロケ交換の工賃は4950円が底値みたいで、関東圏のあらゆる店舗で2022年の5月時点では同価格みたいです)交換していただく事になりました。
話が前後しますが、そもそもスプロケ交換を思い立ったのはチェーンが1万キロ手前で伸びてカラカラいっていたので、コマ数交換の必要もないし、早い道路に乗るし調度いいかなって理由です。
それはさておき、まず言いたいのはスプロケットを交換し、ハイギアードにしたところでエンジンのパワーは変わらないってことです。
ネットでは「回転数が下がるから最高速が上がる!」なんて机上の空論を並べているブログが多いですが、ボアアップするならまだしも、スプロケットの交換でエンジンのパワーは上がりません。
つまりどういうことかと言うと、「エンジンの音的に余裕は感じるが、所詮は今のギア(1~4速のうち走っているギア)の最高速になるまでが遅くなり、そのギアで最高速に達する走行距離が次の信号まで長くなって、結果的に最高速に達するまでが遅くなるので、エンジンが静かになった様に感じる」だけです。
それに、JA44には1~4速のギアがありますが、それぞれのギアの限界値(1速は30km/hまで、2速は60km/h手前までetc..)は全く変わりません。だって、シフトギア自体を交換しているわけじゃないんだもの。いうなればマヤカシです。
(以下面倒なので速度を表すkm/hの"/h"を省略したりしなかったりで表記します。)
つまり、これがどういうことかと言うとノーマル14丁では、80km以上で走りたい場合は60kmで3速から4速に入れればいいわけですが
16丁では80km/hの流れでは3速でエンジンが喚くほど限界まで引っ張らねば80km以上の幹線道路の流れに乗れなくなるのです。
4速はエンジンのパワー不足から来るトルク不足で完全に平地の巡航用となります。
それを例え話で解説しましょう。
★ケース その1
あなたは70km/hの流れの幹線道の第一車線を流れに乗って走っています。そこで急にナビが第4車線へ行き分岐を右に行くように指示しました。分岐まではもう1kmとありません。他の車線にも車はたくさんいます。さて、どうしますか?
14丁の場合: 4速に入れ、フルスロットルにすれば持ち前のトルク力により第2, 3車線の車の前へ80~90km/hへ急加速し前へ出ることが出来るので、前方は言わずもがな、後方に特に注意し車線を変更する。
16町の場合: 3速でどんなに引っ張っても80kmしかでない。アクセルを3速でフルスロットルにするも壊れそうな ばかりに唸るだけで一向に他車線の車の前へ出れない。しかし分岐はどんどん迫るので無理やり他車の間と間に割り込むハメになる。
すると、それを不快に感じた後続車が怒り、80km以上で煽ってくるがあなたは風や坂の影響で、4速ではどうしても80km以下になってしまい、3速に無理に落としてもギアの限界値の80kmへ苦しいエンジン音とともに一瞬失速し、ついには後続車にクラクションをならされてしまいました。
上記の例え話は私の湾岸道路における体験談です。
結局の所、フロント16丁で最高速が上がるというのは机上の空論。カブのエンジンにそんなパワーはないので結果エンジンが回り切らず、ただただ扱いづらいバイクになります。趣味で面白い乗り物を求めているならば話は別で、スーパーファミコンのマリオカートでクッパを使うようにテクニカルで最高速に乗るための乗り物になりますけど笑
前述の通り、スプロケをハイギアードにしたところでエンジンがパワーアップするわけじゃないでのす。例えて言うなら、あなたが自転車を漕いでいてギアを3速か6速に上げただけでホウレン草を食べたポパイよろしく、フクラハギが筋肉ムキムキになってペダルを漕ぐ足が早くなりますか?って話で笑
結論を言えば、流れの遅く信号の少ない道路か、滑走路を飛び立つ勢いで走ることが多いならば、エンジンが静かに乗れる16丁カスタムはおすすめです。おーそらく。15丁でもここまで極端でないけど、同じようなものでしょう。ホンダという大企業が研究して14丁ということになってるのは、伊達じゃないのかもね(自分の遊び心には、敗北を感じるけど笑)。
逆に80kmの流れの幹線道路を追いつけ追い越せで、車線変更する必要がある場合にはノーマルの14丁が良いのかも知れません。
今はちょっと、14丁に戻そうかなとか考えています。
(この記事執筆時点でまだ1週間しか16丁カブに乗っていないので)乗り慣れの問題もあるのかなと。
乗り慣れ次第、追記します(よくあるカブブログで第一印象(インプレ)のみ書いて「乗りこなしてから更新します!」と言って、その後一切更新されず、最終更新も5年前とかよくあるカブ界隈のパロディ)
…と痛烈に皮肉ったのですが
まあ、覚えていたら書き足しますくらいで。忘れてたら他所に面白いブログや動画は死ぬほどあるのでそちら読んだり見たりで、こんなブログ忘れてください笑