雑多なメモ

思いつきによる伝えたいこと大百科

スーパーカブ(JA44)のオイル交換にホームセンター最安の汎用耕うん機用エンジンオイルを使った件

[2022/6/1 追記]

この記事では耕運機オイルが安いし使えるってことをツラツラとしたためておりますが、その後カインズへ行った際にMA規格のオイルがカインズのプライベートブランドで598円(税込み)という耕運機オイルより安価で売られていたので、ドレンボルトの交換の際に入れ替えようと思ってます。余った200ml耕運機オイルはどうするかって? オイル交換時にいくら時間を掛けて抜いたとて、エンジン内部には相応量のオイルが残り、内部で残ったオイルと新しいオイルが混ざるのだから、耕運機オイルと混合すして注入するつもりです。

 

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JA44に限らず、スーパカブの「エンジンオイル交換は簡単だから、自分でできると安上がりになる」って話を聞いたことありませんか?

 

ですが

 

ネットの情報によれば(アフィリエイトの関係もあるのか)「ホンダ ウルトラG1一択!!」のような情報の記事が踊っています。

しかし、G1オイルはAmazonですら千円超え、さらにホームセンターでは少し割高になります。結局千円以上かかる…だったらオイルの廃棄も面倒だし工具代とエンジンオイルそのもの、オイルの廃棄料金を合わせると、工賃考えてもその辺のバイク店に出した方が安いじゃん!!!

 

ってことでずっとバイク店で交換してもらってましたが、経験するのも悪くないと思い自分でオイル交換をやってみました。

 

【必要なもの】

・17-19mmのオフセットコンビネーションレンチ。中古で400円でした。

エンジンオイルを交換する際に必要なのは17mmのみですが、19mmがあれば14mmのレンチと併せるとアクスルナットも回せてチェーン調整ができるので、このコンビネーションにしました。しかし、17mmのボルトを回せる工具であれば、スパナでもソケットレンチでもなんでも構わないです。

 

・エンジンオイル受け

ダンボールにビニール袋をかけて、中に多量のキッチンペーパーを詰めることで大抵の地域で可燃ごみとして排出可能です。↓自作したもの

現にバイク店で売られてる「オイルパックリ」のような製品の大半が、ダンボールにビニール袋をかけてボロ布あるいはシュレッターに掛けたような紙を詰めただけの物ですから。

自分はAmazonの酒瓶用ダンボールをばらしてガムテープで整形し、100均の30L前後のゴミ袋を二重にし、同じく100均のキッチンペーパーを詰めたもので代用しました。

念の為、自治体のHPを確認したところ「エンジンオイルや天ぷら油は回収できない。ただし、布や紙に染み込んだエンジンオイルや天ぷら油などのあらゆる廃油は、燃えるゴミとして回収可」との記載がありました。

そして、燃えるゴミの日に通常の生活ゴミ(つまり燃えるゴミ)と一緒に出しましたが普通に回収されましたので、「油の染みたリサイクル不能な布の燃えるゴミとして回収された」と見て問題ないのでしょう。ある意味バグってます。

 

・1Lのペットボトルとマジックペン

中から200mlを捨てるか飲み、線を引けば800mlを図れるオイルジョッキになります。

 

・ジョウゴ

100均で売ってます。オイルを缶からボトルへ、ボトルからエンジンへ移すのに"ほぼ"必須です。

 

 

【オイル選び】

ネットには様々な情報が錯綜していますが、ここは一つ、ホンダ公式のカブの取り扱い説明書を紐解いてみましょう。33ページです。

説明書によれば、「ウルトラG1が推奨だよー。他のオイル使うならばJASOというある団体の規格でMA品質以上、SAEというまた別の団体の規格で10w-30(つまり寒い日は10℃(wはWinter、つまり冬)以上で暑い日は30℃以下なら動作保証するよ)ってオイルで、その上でAPIというそれまた別の団体の規格でSG, SH, SJ, SL以上の品質を全部満たした、3つのオイル規格団体の規格をクリアしたオイルをお選びくださいねー」という、いわば3つの別々の団体すべての規格をクリアしたオイルでないとG1以外は推奨できないというのです。

 

(ちなみにMA規格は二輪専用だそうで、極少数の市販エンジンオイルを除きMA対応が表示されているものはないです。)

 

……んなオイルあるか!!!

ゲーム機で例えるなら、パソコン(あらゆる会社から), PS4, PS5(ソニー社)、XBOX one, XBOX X/S(マイクロソフト社)とSwitch(任天堂社)の全てで動くソフトウェア(ゲームソフト)を探すようなものですwww あるわけ無いですwww それにあっても安くはならないのは火を見るより明らかです。

 

 

前述の通り、G1オイルを買うならばバイク店に出したほうが安いし…

と悩んでいたのですがホームセンターでこんなオイルを見つけました。

SIGMA ( シグマ )ブランド、 三油化学工業株式会社 製  汎用4サイクル エンジンオイル SJ 】

耕うん機や発電機のエンジンに使う4サイクル用エンジンオイルです。価格は税抜で890円くらい。税込みでも980円くらいです。

 

さて、説明書の記載に戻れば、このオイルは10w-30の粘度で、SJ規格を満たしています。つまり、説明書の規格の2つは満たしているということ。さらにJA44は4サイクルエンジンなので更に問題ない。それに2ストエンジンの原付きなんて、もうとっくの20年前くらいに排気量の問題で廃れています。

 

ネット曰く、SJ規格は古い規格でより新しいナントカ規格の方が良いという記事も散見されますがそれはレースでもやるバイクでない限りオーバースペックで、カブでは新しい規格(高性能の規格)では潤滑性能が強すぎて、クラッチ滑りを引き起こす原因とも言われています。それに、ホンダ自体にオイルを製造/精製し流通させる能力などないはずなので、G1ですらどこかしらオイルメーカーのOEMの可能性が高いとも。オイル製造に関しては確かに納得が行きますね。

 

また、別のブログではホームセンター(コメリだったかな)のプライベートブランドの10w-30の大入り激安エンジンオイルをこまめに交換していた方が、G1をホンダの規定通りの3000km毎に交換していた頃よりエンジンの調子が良かったとか。

 

さらに、過去のスーパーカブでは汎用のSL規格のオイルが推奨されていたという記述もネットにはあります。もっといえば(ジョークですが)使い古しのサラダ油でも走るという話も笑

 

 

これだけの証拠や体験談がネットに転がっているのですから、SL規格の10w-30の粘度の汎用エンジンオイルでエンジンが壊れる訳がありません。

 

【結論】

普通にエンジンオイルをバイク店で交換してもらったときと同じくらいに快適に走っています!

むしろ(ケチって)純正オイルを3000km毎に交換するより、この耕運機オイルを1000km毎に交換するほうがよっぽど良いのではないかと。とかく快適です。

ただ、初めてのオイル交換で上下逆になったドレンボルトの反時計回りを解せずに、ドレンボルトを破壊してしまい、交換部品の取り寄せが必要になりました…

 

 

【交換編】

1Lのお茶(あるいは炭酸水も1Lだった)のペットボトルをコンビニで購入し、200mlを飲み干します。1リットル-200mlで言わずもがな800ml。

ペットボトルの表面を布でよくぬぐって水滴を落とし、水平な床などに置き800mlのところにマジックペンで線を引きます。 …残りの飲み物? 飲むか別の容器に移して…なんて自分で考えてください…マジで

ペットボトルを水で少しすすいで、写真のようにジョウゴをペットボトルに挿してオイルを先述の線のところまで入れます。

このとき、水分を乾かさなくても大丈夫か? という話もあるかと思いますが、何回かペットボトルの口を下にブンブンと振り回すだけで十分です。

というのも、そもそも水と油は混ざらない上に、水の分オイルが少なくなったとしても、エンジンオイルを抜く際にキックペダルを踏んだり、車体を傾けたとしてもどうしても(感覚ですが)150ml以上のエンジンオイルがエンジン内部に残るはずだからです。オイルは少ないのもいけませんが、入れすぎても不調を引き起こすとか。

水は混ざったとしても少量であればエンジンの熱か、そのうち自然に給排気で揮発するでしょうから、過剰に心配することでもないでしょう。

 

 

そしてオイルをペットボトルに規定量移し終えたら、ついに作業です。

このネタ(カブのオイル交換ネタ)はさんざん擦られているので今更このブログで紹介するまでもない。知りたい方は(JA44 オイル交換)とでもググってくださいな。よっぽどマシなブログが見つかります。突き放すようですが、このブログはある意味ではエンタメブログなので悪しからず。

 

まあ一応、作業を端的に言えば、作ったオイル受けをエンジンオイルのドレンボルトの下に置いて、エンジン底部のドレンボルトを外しオイルが抜けるのを数分待った後、抜けきった頃にキックペダルを数回踏み込んだり、車体を傾けたりしながらエンジン内部に残ったオイルをさらに抜く。その後、底部のドレンボルトを閉めて、新しいオイルをジョウゴを用いて入れるだけなのですが…!

 

 

これは作業中の話です。

 

車体の左側(車体の前方と同じ方向を向いて左)にしゃがみ、ドレンボルトに17mmのメガネレンチを差し込む。

(脳内) …右ねじだから、右手の方に回せば閉まって、左手の方に回せば開くはず。つまり、車体の左側にしゃがみこんでいるということは自分の体の方に向かって回せばネジは外れる!

『ふんっ!!』

 

(脳内) あれ!?開かない!!?

ワケも分からず、これを3,4回繰り返し、少しネジが回りましたが一向に開かず。

 

 

というのも当然なわけです。なんてったって、このネジはエンジンの底部に付いていて上下が逆になっているのですから!

 

つまり、カブの車体の左側からレンチを差し込んだ場合は、体の方にレンチを引くのではなく、体から見て前方にレンチを押さないと行けないわけです。

つまり、上下逆になっているので、この場合は時計回りでネジが開くということ。

 

 

これによって、ネジを開けるつもりが無理に閉めてしまい、ドレンボルトの水筒で言えばパッキンの様な部品を捩じ切ってしまいました。

あーあ。

ネジ頭が持っていかれなかっただけ、マシですがこの状態ではどんなにきつくドレンボルトを締めても24時間ごとに3,4滴以下のオイルが漏れてしまいます。現に今漏れてます。

が、まあ、24時間ごとに3,4滴なら通勤などの普段遣いなら余剰な元のオイルも考え、どんなに最悪でも1ヶ月は問題ないでしょう。現在、この交換から3日経っていて、短距離の通勤に使っていますがまあオイル量的にも問題は早々ありません。しかしなるべく早くドレンボルトを取り寄せ、再度オイルとともに交換する必要がありますね。バイク店に注文済みです。

 

 

さて、オイルを抜きます。

 

抜き終わったら、とりあえずドレンボルトはその場ではどうしようもないので、パッキンが折れたまま閉めて、エンジンの上部のオイルゲージを取ってジョウゴを差し込み、オイルを注ぎます。

 

さて、エンジン始動。こりゃー新しいオイルは快適ですわ。

3日乗りましたが、耕うん機用オイルでまっったく問題ありません。というか、前述の通り、別のブログではクロスカブがコメリの激安カーオイルのこまめな交換の方がエンジンが元気と言うくらいですし、SL規格のエンジンオイルは過去のカブでの推奨オイルでしたし、このJA44でも適合規格の2つとして説明書に記載されていますし。ないのはMA規格だけです。

 

ちなみに、ドレンボルトとOリングは2022/5/27の夕方にバイク店に注文しましたが、2つ合わせて940円でした。ネットより安いね。

 

2022/5/29に着店予定ですので、到着次第、ドレンボルトの交換と併せて、再度このオイルに交換する予定ですが、不調がない限りはこのブログは特に更新されませんのであしからず。

便りが無いのは良い便り。なんてね。